音の旅の仲間たち

ディジュリドゥー Didjeridoo C

オーストリア大陸、アボリジニの笛です。

世界最古と言われ一説には4万年前からあるとも言われています。ユーカリの木ですが、中身だけ白蟻が食べて空洞になったものを選んで切ってきて楽器にするということです。その木の根元の土を持ち帰りペイントするという話も聞いたことがあります。吹くのには、「循環呼吸」という特殊な呼吸法を使います。そうすると音が途切れず吹き続けることができるのです。

実はこのディジュリドゥーが、30年位前初めて購入した民族楽器なんです。高校時代の親友がオーストラリア土産で小さなディジュリドゥーと、ディジュリドゥー奏者の故Alan Dargin氏のカセットテープを買ってきてくれて。それを聞いたときのショックと言ったらすごいものでした。一音のうねりだけで表現する音楽。自然界の精霊の声のような音も、リズミックな音も吹ける。こんな世界があるんだと、心から驚きました。当時はインターネットではなくFAXでオーストラリアのショップとやりとりして送ってもらいました。

また、循環呼吸を練習するものの、うまくできずにいました。そんな時、なんと故Alan Dargin氏が来日公演されたのです。若い僕は迷惑など顧みず、終演後に楽屋まで押し掛け、素晴らしい演奏だったしカセットも聞いてるよ。しかし循環呼吸がうまくできないなどと多分話したんだと思う。すると彼は僕の手を取り、彼の喉と腹を触らせてくれて、循環呼吸を実演してくれたんです。それでわかったんだよ、本当に。

彼は素晴らしいプレイヤーであると同時に素晴らしい先生。ジミー・ペイジとロバート・プラントのアルバムにも参加するほどの方ですが、惜しくも2008年に40歳で他界されました。あの一瞬がなかったら今の僕はあり得なかったと思うと、本当に人の触れ合いで伝わる情報というのは無尽蔵で素晴らしいと思いますし、その大切さというのは無限ですね!心からご冥福をお祈り申し上げます。

Thank you very much,Mr.Alan Dargin!

ディジュリドゥー

– NAOKI TATE –

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